寂しくなっちゃった

私の祖父が今年3月に他界いたしました。
祖父は貸家に一人暮らしており、皆で食事の支度や入浴等の為に通っていました。私にとって「祖父の家」といえば、その貸家でした。
他界した今、その貸家は借りっぱなしでいる訳にはいかず、半年程かけて家の中の物を整理・処分していました。
そして今日、全ての整理・処分が終わりました。

夕方、その貸家に一人で行き、全ての部屋、庭などを見ていました。
色々な思い出が詰まった家です。
なーんにもなくなっちゃった。
タンスも、こたつも、布団も、カーテンも、庭の木や花も。
みーんな。
祖父がいつも座っていた場所に座り、祖父を思い出すと涙が出て止まりませんでした。
大好きな大好きな祖父でした。
昔は捕鯨船に乗っていたそうで、その話をよくしてくれました。
おかずの種類がないと嫌な人で、毎日沢山のおかずを少しずつ食べていました。たまに一緒にごはんを食べると嬉しそうにしていました。
医者が嫌いで、病院に連れて行くのが大変でした。
私が体が弱いのを、いつも心配してくれていました。
私が結婚するのを、すごく喜んでくれました。

思い出しながら考えました。
祖父の思い出は沢山ある。
頑張って生きていかなければいけないな、と。
寂しくなってしまったけれど、頑張っていかなきゃいけないと。
きっとどこかで見ていてくれるだろうと思います。

29日に父・母・妹・旦那・私でその家を締めます。